英語授業に利用できる音読練習
音読を成功させるために
- 音読は既習事項の学習効果高める活動=intake活動である。
- 初見の文章に音読を使うのは、逆効果。silent readingのほうが、効果が高い。
- 音読成功の3条件:自信・目的・聞き手
- 自信:確実な練習量と、生徒のレベルに合った方法
- 目的:音読活動の目的を明確にすること。
- 聞き手:聞き手に明確な役割をタスクとして与えていくことが必要。
- 活動にバリエーションをもたせることで、実際に繰り返して学習していることを意識させずに、より効果を挙げることができる。
音読活動に変化をつけるためのパラメーター
- テキストの扱い:開いて・閉じて・Read and lookup
- モデル:教師・CD
- 形態:コーラス・ペア(役割読み)・ソロ
- 量:語・センスグループ・文・段落・文章
- タイミング:逐次・同時・シャドーイング
- スピード:ゆっくり・自然に・はやく
Individual reading
- silent reading (with the concrete purpose such as memorization of words or stories)
- buzz reading (with WPM count)
- read and lookup buzz reading(いきなりやるのは無理。buzz readingの習慣が身についてから)
- quick reading(30秒間に本文を何回速音読できるかを課題として猛スピードで英文を読んでいく)
- 四方読み(前を向いて1回目、右を向いて2回目、後ろを向いて3回目、左を向いて4回目)
- 時間差スタート 読むのが遅い子への配慮
Pair reading
- normal(ピリオドごとに交代)
- normal(意味の区切りごとに交代=ピリオドごとに交代させない)
- chase reading(1人を第1文を読み終えたところでもう1人が読み始めて相手を追いかけるスピードを争う)
- back to back reading (声を出させるための方法)
- peer check(相手に発音をチェック→訂正を指摘させる)
- speed reading
- parallel reading(相手と一緒に読む)
- overrapping(モデルと一緒に読む:ペアで1文ごとに交代しながら)
- read and lookup
- double pair reading (to make students read louder ペアをクロスに座らせて、お互いの声で干渉させる)
- sight translation reading 擬似同時通訳:一方が英語、パートナーは日本語で読む。逆に、日本語→英語も可能。スラッシュリーディングの定着のために。
- simultaneous interpretation 完全同時通訳 : 英語を読む人は、パートナーが日本語に訳すのを待たずに、どんどん次の英語を読み進める。スラッシュ(/)の部分だけは一瞬、ほんの1秒程度、休みを入れさせる。日本語訳をする人は、スラッシュごとに日本語に訳す。スラッシュリーディングの定着のために。
- using the cloze activity handout(でこぼこリーディング)
- using the handout partly replaced with Japanese(でこぼこリーディング)
- shadowing
- delayed shadowing sentence by sentence
- interpretation Reading(同時通訳のようにチャンクで区切った日本文を次々に英語に変換していく練習)
- Masking reading(テキストの本文の一部をいくつかの文房具で隠しての読み)
- Comprehension reading(段落ごとに交代しながら読む。1段落が終わったところで、英語で質問。答えられたら/答えられなかったら交代)
- 時間差 読むのが遅いペアへの配慮
Group reading
- slash reading with QA(靜哲人命名、リンス即シャンプー法:スラッシュを意識しながら、1文ずつ読ませて、その都度、質問を受け付ける方法。スラッシュを意識させて読ませれば、即、文構造および意味の理解にもなる)。
- Chorus reading(弊害も多い。主に新出語の確認用に利用)
- jazz chanz(新出語の確認用)
- parallel to the model
- read and lookup
- pause and continue(教師が英文を途中でポーズし、その英文に続く部分を生徒に読ませる。)
- mixed reading(単語練習で、コーラス→グループ→個人→コーラスを繰り返す。スピードがポイント)
- random reading 自分が読み終わった後、nextと言って次に読む人を指名する。(手差しで合図する。)自分の机の前後左右の四方八方のうちのだれかへ送る。送り返しはだめ。読む文は1文にして暗唱してからやるとスムーズにいく。