基礎教育統計学
外国語教育学の研究
- 文献研究
- 授業実践研究
- アクションリサーチ
- リフレクティブプラクティス
- Narrative inquiry
- 教材開発研究
- 実証研究
- 数量的研究
- 調査研究
- 実験研究
- 質的研究
- 事例研究
- ethnography
- 数量的研究
実験研究論文の構成
follow upの聴解力向上に及ぼす効果およびfollow up能力と聴解力の関係
玉井先生の論文の要約
- 問題提起
- リスニングの十分な指導が行われていない
- 認知的な聴解訓練はあまり行われていない(音読やテープ聞き取りに偏っている)
- リスニング指導の定義
- bottom-up
- top-down
- interactive 両者を組み合わせたやり方
- リスニング指導における注意点
- 学習者は、知識はあるが、十分に使いこなせていない。内在化できていない。
- 背景知識(スキーマ)の不足
- 仮説の設定
- フォローアップ指導は、リスニング力を向上させる。
- フォローアップ指導は、ディクテーションよりも効果的である。
- フォローアップ能力と、リスニング力には相関がある。
- 実験方法
- 実験結果
- 統制群と実験群に有意差なし。
- 統制群には、3ヶ月の間に有意差なし。
- 実験群には、3ヶ月の間に有意差が見られた。
- フォローアップテストの採点者同士の相関も認められた。しかし、SLEPテストとフォローアップの点数との間の相関は低かった。
- 参考資料 SLEPテストの例
- 考察
- ディクテーションの効果が現れるのには、より長期的な指導が必要ではないか。
- フォローアップには、短期間でも効果が認められる。
- フォローアップが学習者の聴解技術となったことで、聴解能力が向上した。
- フォローアップは、聴解技術と聴解能力の双方に効果があった。
これだけは知っておきたい実証研究用語集
- 独立変数と従属変数
- 独立変数independent variable 何らかの効果によってデータを変化させる原因となるもの
- 従属変数dependent variable 効果・影響によってデータの変化を反映する対象となるもの
- 被験者間要因 実験条件を異なる被験者に割り当てる場合の要因
- 被験者内要因 同一の被験者をその要因のすべての水準に割り当てる場合
- 信頼性
- 妥当性 測定しようとしているものと、実際に測定しているものとの一致度
- 内容的妥当性 測定についての専門家による判断の一致度
- 基準関係妥当性 【例】英検とTOEFLの関係
- 構成概念妥当性
- 分散分析
- 2つ以上の項目を比較するときに用いる
- 2つの時には、t検定を使う。
- 二元配置の分散分析を行うときには、交互作用があるかどうかを確認する。
- 参考資料
- 相関係数 -1≦r≦1
課題1
- Pretestの課題を用いて、指導法Aと指導法Bが等質なグループかどうかをt検定(対応のない)を使って調べる。dfは27。
- 指導法ABそれぞれの効果について、対応のあるt検定で調べる。有意差基準は5%。dfはそれぞれ14。
- 論文に載せるような形式で書くこと。
課題2
- 自分がやってみたい研究の実験計画を考える。
- 問題目的
- 方法
- 被験者
- 操作の方法
- 結果を導くための統計方法
*1:3ヶ月たっているので生徒は試験内容を覚えていない、とする。