長文総合問題演習を利用した授業方法
高三受験生をはじめて受け持つ新任の先生対象。
授業の枠組み
- Warm up (Review)
- 授業ができる雰囲気をつくる。コンパクトにすばやく
- 【例】Columns and Rows
- 【例】チャイムと同時にはじめる5分以下のミニテスト
- Main Activity
- 訳・解説など、INPUT系の内容。
- Visual, Interactiveに。時間効率を上げる。
- Consolidation
- 音読練習、テスト、QAなど、INTAKE系の活動。
- 生徒の活動量を増やす。『たのしさ』を感じさせる。
- ペアやグループなど、活動のパターンにバリエーションをもたせる。
- 1〜3に何をいれるか、マンネリ化しないように、考える。
- 以上のことを考えながら、いろんな活動・Taskを入れて、授業を組み立てるのが基本です。
授業のすすめかた
- 教師→生徒 という流れが続くと、生徒の集中力が持たない。
- たとえば、以下のようにすると、集中力を持続できる
- 15分:教師→生徒 (教師・生徒のキャッチボールは忘れない)
- 15分:生徒←→生徒 (ペア活動)
- 15分:生徒 生徒 生徒 (ソロ活動)
- キャッチボールの『質』と『量』をアップできれば、よい授業になる。
- そのためには、授業のルールを明確にすることが大切!
- 当てる順番
- 答えられなかったときの対応:【例】3秒ルール
フィードバックの大切さ
- 漠然と授業をしていたのでは、教師は不安を感じながら授業をしてしまうことになります。
- 生徒←→教師のフィードバックにより、一緒に授業をつくっているという意識が生まれます。
- 生徒の意見の吸い上げ:目で見る、授業のはじまる前・終わった後に聞く、アンケートをとる
- 【例】小テスト:できたらほめる、×ならペナルティ、エンドレステスト。
- 【例】授業:ノート点検、小テスト実施
- 【例】定期考査:間違い直し、解説、追試
長文読解のテクニック
- 長文は『手』で読め。
- 本文は『一度』だけ。
- パラグラフリーディング
- スラッシュリーディング
語彙力アップのために
- 授業のはじめにReview
- ↓単語の音読をしてから
- ↓Columns and Rows
- ↓新しい内容に入るときの、最初の人を決める。
- 小テスト
- 計画的に:毎時間?週1?隔週?
- フィードバックを忘れずに 教師←→生徒
- 発音:言葉はまず、音ありき。
- 単語の成り立ち:語源、暗記法など
INPUT(生徒が学習する量)をINTAKE(生徒が身につける量)へつなぐ活動
- 列ごとにQA (Columns and Rows)
- ディクテーション
- 単語テスト
- 問題演習
- 音読↓
音読いろいろ
- 音読そのものが、生徒の気分転換になる。
- 負荷の軽いもの、重いものを、様子を見ながら使い分ける。
- 方法については、以下参照。http://d.hatena.ne.jp/JCD00620/20060428