長文総合問題演習を利用した授業方法

高三受験生をはじめて受け持つ新任の先生対象。

授業の枠組み

  1. Warm up (Review)
    • 授業ができる雰囲気をつくる。コンパクトにすばやく
    • 【例】Columns and Rows
    • 【例】チャイムと同時にはじめる5分以下のミニテスト
  2. Main Activity
    • 訳・解説など、INPUT系の内容。
    • Visual, Interactiveに。時間効率を上げる。
  3. Consolidation
    • 音読練習、テスト、QAなど、INTAKE系の活動。
    • 生徒の活動量を増やす。『たのしさ』を感じさせる。
    • ペアやグループなど、活動のパターンにバリエーションをもたせる。
  4. 1〜3に何をいれるか、マンネリ化しないように、考える。
  5. 以上のことを考えながら、いろんな活動・Taskを入れて、授業を組み立てるのが基本です。

授業のすすめかた

  1. 教師→生徒 という流れが続くと、生徒の集中力が持たない。
  2. たとえば、以下のようにすると、集中力を持続できる
    • 15分:教師→生徒 (教師・生徒のキャッチボールは忘れない)
    • 15分:生徒←→生徒 (ペア活動)
    • 15分:生徒 生徒 生徒 (ソロ活動)
  3. キャッチボールの『質』と『量』をアップできれば、よい授業になる。
  4. そのためには、授業のルールを明確にすることが大切!
    • 当てる順番
    • 答えられなかったときの対応:【例】3秒ルール

フィードバックの大切さ

  1. 漠然と授業をしていたのでは、教師は不安を感じながら授業をしてしまうことになります。
  2. 生徒←→教師のフィードバックにより、一緒に授業をつくっているという意識が生まれます。
  3. 生徒の意見の吸い上げ:目で見る、授業のはじまる前・終わった後に聞く、アンケートをとる
  4. 【例】小テスト:できたらほめる、×ならペナルティ、エンドレステスト。
  5. 【例】授業:ノート点検、小テスト実施
  6. 【例】定期考査:間違い直し、解説、追試

長文読解のテクニック

  • 長文は『手』で読め。
  • 本文は『一度』だけ。
  • パラグラフリーディング
  • スラッシュリーディング

語彙力アップのために

  1. 授業のはじめにReview
    • ↓単語の音読をしてから
    • ↓Columns and Rows
    • ↓新しい内容に入るときの、最初の人を決める。
  2. 小テスト
    • 計画的に:毎時間?週1?隔週?
    • フィードバックを忘れずに 教師←→生徒
  3. 発音:言葉はまず、音ありき。
  4. 単語の成り立ち:語源、暗記法など

INPUT(生徒が学習する量)をINTAKE(生徒が身につける量)へつなぐ活動

  1. 列ごとにQA (Columns and Rows)
  2. ディクテーション
  3. 単語テスト
  4. 問題演習
  5. 音読↓

音読いろいろ

  • 音読そのものが、生徒の気分転換になる。
  • 負荷の軽いもの、重いものを、様子を見ながら使い分ける。
  • 方法については、以下参照。http://d.hatena.ne.jp/JCD00620/20060428