東京未来フロンティアツアー報告書

8月6日 東京大学オープンキャンパス

【概要】8月6日(木)本郷地区キャンパス、8月7日(金)駒場地区キャンパスにおいて、「高校生のための東京大学オープンキャンパス2009」が開催され、本郷約7,200名、駒場約2,200名の参加者があった。初日の本郷地区キャンパスでは、参加者は、各学部等の模擬講義や研究室見学等を通じて、教育・研究活動を体験した。また、現役学生による東大ガイダンス、キャンパスツアー、女子学生コース等の企画や、総合図書館、総合研究博物館等の見学も盛況であった。2日目の駒場地区キャンパスでは、概要説明とキャンパス紹介の後、講義体験、学生との懇談、研究施設の見学等を行った。

  • 生徒のみを対象にしているところが多く、保護者の見学場所は限られていることに注意。
  • 事前申し込み&予定表作成が必須。提供されているプログラムが多く人でも多いので、行き当たりばったりでは中途半端になる可能性大。
  • 今回見た中では、『女子学生コース』の内容がもっとも示唆に富むものだった。学生が自ら語るプログラムのほうが説得力がある。
  • 参考:東京大学の講義資料を無償で公開するWebサイト
文学部模擬講義『フランス文化への招待』
  • フランス語の歴史的背景や意義、文学の魅力についての講義
  • フランス語のアルファベットの発音方法
  • フランス語の発音3原則
    1. Paris:語末の子音はよまない。
    2. France:語末のeは読まない。
    3. Honda:H(アッシュ)は読まない(Hanako, Hotelなど)
文学部模擬講義『人口減少社会を生きる』
  • 社会学:100年ほど前に、哲学から分かれた。自己を見つめるのが哲学。他者=社会を考えるのが社会学
  • これから出生率が急激に回復しても子どもを生む女性の数は当面、減少し続けるため、人口減少は避けられない。
  • 厚生労働省『人口動態統計特殊報告』による、市町村別合計特殊出生率を見ると、傾向がよくわかる→都市部が低い。離島が高い。
  • 人口減少社会を生きるとは、経済成長・人口増加を前提としてきた近代と別れを告げ、美しく滅びゆくための理念と美学を考えることである???
東京大学オープンキャンパス2009「女子学生コース」
  • 中島雅(成蹊大学法学部准教授)
    • 東大のメリット1:人間関係の幅が広がる
    • 東大のメリット2:実際の学問の最先端にふれられる
    • 学部選び:行きたい進路から逆算する
    • 『わからないことを放置せず覚えておいて、後で理解するようにする。』
  • 鈴木絢子(神戸大学惑星科学研究センター研究員)
  • 現役生によるパネルディスカッション

8月7日午前 国立環境研究所

8月7日午後 筑波大学・宇宙物理理論研究室

  1. 筑波大学計算化学研究センターで行われている研究の紹介
  2. スーパーコンピュータ見学
  3. 講義と実習『ビックバン宇宙論と天体形成論の基礎』

8月7日夜 東京武陽会との懇親会 『印象に残った言葉』

  • 人生には大きな夢と社交性が必要。
  • 何かに熱中して、他人にないものを見つける。
  • 自分発見:自分の適正にあった大きな目標・夢を持つ。
  • 目標と目的は違う。何のためにやるのか目標を定める。
  • いつも20〜30年先を考えて行動する。70歳になったときを考える。
  • いかに多くの友達をつくるか?友達を作るのが大事。=社交性。
  • 勉強時間の10%くらいは、勉強のやり方を勉強する時間に充てるべき。
  • 途中で苦しい時代を乗り切って続けたことが今日につながった。
  • 絶対的真理=理系 相対的真理=文系

8月8日 終日自由行動

  • 暑い。体力消耗。お台場は人が多い割に見るものはなかった。生徒が遊ぶにはよいところなのかも。
  • 八重洲ブックセンターあたりで終日を過ごすのが正解だったかも。
  • 土産物は東京駅前で十分。