八王子東高校における高校改革

ベネッセ主催・近畿地区高等学校進路情報交換会議

八王子東高校の特徴

  • 兵庫に類似する点
    1. 学力差が激しい。
    2. 学区撤廃により他校へ生徒が流出しがち。
    3. 家族代々、この学校に来る生徒も多い。通いにくい。
    4. 現役合格:国公立80、早稲田33、慶応13、上智
  • 兵庫と違う点
    1. 1・2年は共通、3年で文理分け
    2. 2・3年のクラス分けなし。

実施可能な取り組み

  • 低学力者指導
    1. 定期考査の平均は50を割らないように問題作成
    2. 30点未満には再テスト、再テストで50点未満は基本項目のみの再々テスト(合格ライン70点)
  • 拡大学年会
    1. 進路検討会には教科担当も参加してもらう。
    2. 伸びている生徒と低学力の生徒の洗い出し→情報の共有化
    3. 担任、進路、部顧問の3者から、生徒へ働きかける
  • 学習と部活動との両立
    1. 1、2年は放課後補習はしない。
    2. かわりに不振者強制参加込みの朝学習会
    3. 時期ごとにどちらが優先か考えさせる
    4. うまくいった生徒は英語以外は復習中心=授業の定着率を上げる!
  • 模擬試験返却は学年集会で行う
    1. 進路指導部が責任をもって話す=経験のない担任のフォロー
    2. 教科が問題点を一括指摘する
    3. 成績の低い生徒情報を職員会議で全職員が共有、個別指導へ。
  • 難関大を目指す指導
    1. パワーポイントを使って学年集会で説明:国内外の社会変化の理解、社会から求められている力:見える力と見えない力、世界の中での日本の大学の位置、大学別研究費配分一覧
    2. Gr1=偏差値68以上=医学部、東大、京大など
    3. Gr2=偏差値58以上=阪大、神大など
    4. Gr3=偏差値55以上=その他の国公立
    5. 進路資料の基本は3年間の評定平均値:センターの得点率と評定平均は密接に関連

参考になる取り組み(すぐに実施するのは困難)

  • 土曜日の活用
    1. 4時間、年18回の授業、2回の考査
    2. 土曜は完全公開授業(校内・校外を問わず)
    3. 水曜の5時間目に土曜日の不足分を入れる(年5回)
    4. 計23回で単位認定
  • 授業進度表の作成
    1. 1年間の全授業に対して、進度設定。
    2. 授業情報の共有化。
    3. 実施しているのは、まだ数、英、化のみ。
  • 夏期・冬期・春期補習の充実
    1. 1コマごとにテーマを作る
    2. 同一内容を複数回実施(参加できない生徒のため)

八王子東の課題=兵庫に似ている

  • 今年の東大はいまいち
    • 生徒に考えさせる授業ができていない。
    • 結果がでないとき→学年・教科などの連携が必要。悪かったときに責任追及しない。
  • 前期日程までに教科の学習を仕上げることができていない。
  • 発想力・センス・論述力・記述力の不足。
  • 教科学習VS他の学習(部活、行事・・・)